Tooth Fairy Box Collection
抜け替わった乳歯を取っておくTooth Fairy Boxの紹介と歯にまつわるコラム
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Monday, January 23, 2006
Monday, July 25, 2005
写真の入れ替え
のんびりした更新で、なかなか先に進みません。集めたTooth Fairy Boxはまだあるのですが、現在ネタ切れです。そこで、以前から気になっていた味気ない写真をちょこっと差し替えてみました。なかなかよろしい・・・。残りの写真もすこしずつ変えていこうと思います。
Saturday, March 19, 2005
スペインのネズミ「Perez」
抜けた乳歯を集めるネズミ
スペインでは抜け替わった乳歯を取り置きしておく習慣がないそうです。では Tooth Fairy はいないのかと言うとそうでもないんです。他の国のように抜けた乳歯を枕の下に入れておくと、妖精がやってきてコインに換えてくれるのではなく、なんとネズミがやってきて、乳歯を持っていくかわりにコインを置いていくと言うものです。因にスペイン女性の彼女が子供のころは、50ペセタ(日本円で50円くらい?)だったそうです。もちろん今はユーロに変わって1ユーロ位だそうです。もちろんこれはどこの国でも同じですが、妖精やネズミの役は親がするのですけれどね。
おもしろいことに、このスペインのネズミには愛称があるんです。名前はPerez、ミッキーマウスのミッキーと同じようなものです。 発音はezの部分が日本人には少し難しい「ツ」と「ス」の中間、聞こえる通りにカタカナ発音するとペレッス。スペイン中の抜けた乳歯をかき集めるには、同姓同名のPerez君が沢山いて、忙しく走り回っているんでしょうね。想像するだけで楽しい。
日本でも抜けた乳歯を屋根裏や縁の下に投げ入れるとき、「ネズミの歯に生え替れ〜っ」と言う習慣がある通り、何でもかじるネズミは丈夫な歯を連想させるのでしょうね。そう言えばフランスのTooth Fairy Boxにはネズミの付いたものもありますから文化ってどこかでクロスしているのでしょうね。
Thursday, March 17, 2005
Wednesday, February 23, 2005
久しぶりの投稿
Tooth Fairy Box も随分更新していません。集めたものはまだあるのですが、チャチなものは披露するほどでもないし、そろそろネタを集めなければ・・・。それでも以前から狙っている物はあるんです。アメリカ、レノックス社のTooth Fairy Boxです。レノックスと言えば、ホワイトハウス御用達の陶磁器として有名ですが、この会社もいくつか製造しています。なかでもノアの箱船を象った(かたどった)ものが可愛いので、近々是非とも手に入れようと思っています。
Thursday, October 21, 2004
As time goes by(my favorite)
映画の中に見る歯の話し
Baggage Box by Tiffany (pill case)
この銀製ピルケースは、Tooth Fairy Box を探している時に、ティファニーで見つけたものです。目的のものとは違いましたが、この箱を見た時、ふっと映画”カサブランカ”のラストシーンを思い浮べ、ついつい購入してしまいました。実はこの映画の中で、ハンフリー・ボガード扮するニックが、愛するイングリッド・バーグマンと再会し、過去の思い出を語りあう場面で、ボギーが彼女に ”あの時君は歯にブレース(矯正装置)を入れていたよね ” というセリフがあります。(すくなくとも私にはそう聞こえたのですが?)でも字幕では確か ” 君は歯にブリッジを入れていたよね ” という訳になっていたように思います。公開当時、今ほど歯の矯正が一般的でなかった日本の事情を考えると、さぞ対訳に苦労されたのでしょうね。
Keep Sake
記念の物を取っておく習慣
Enamel keep sake Box by Tiffany
Tooth fairy box は抜けた乳歯を入れておく容器ですが、実はこのように記念のものを小箱に入れておくことは、欧米では古くからの習慣で、これらは本来Keep Sake Boxと呼ばれています。日本で、赤ちゃんの産毛を記念に取って置くように、欧米でも Keep Sake Box に入れて取っておいたりしますが、これはfirst curl boxと言います。このあたりは使い方に厳密な区別はないようなので、気に入ったものがあれば購入したり、お互いに贈ったりするわけです。場合によっては、可愛いピルケースを代用することもあるようです。大切に思っているものを、何かの入れ物に入れて残しておきたいと言う気持ちは万国共通なのでしょう。人間って根っこの部分では結構似ていたりします。
How can we get it ?
Tooth Fairy Boxをどこで手に入れるか
Bunny Tooth Fairy Box by Tiffany
TiffanyのTooth Fairy Boxは、Teddy Bearのデザインが2003年からうさぎのものも加わったようです。いずれにしても、さすがにティファニーと思わせる素晴らしい造形と精緻な作りです。やはり宝飾のデザイナーが、型を起こして造るのでしょうか。残念なことに日本ではTooth Fairy Box を手に入れようと思っても、ほとんど見かけることがありません。旅行先で 気に入ったものがあった時に購入したり、通販で購入するだけなので、一向に蒐集が進みません。特別なブランド品を望まなければ、欧米のデパートではベビー用品のコーナーにしばしば置いてあります。いつかは蒐集の写真集でも出したいなどと夢見ていましたが、自身の寿命と懐が持つかどうか・・・。
the first time
初めて手に入れたティファニーのBox
Teddy Bear Tooth fairy box by Tiffeny
わたしがこのボックスを初めて知ったのは10年くらい前でした。アメリカを訪れたとき、ティファニーで、熊をデザインした銀製のピルケースのような小さな容器を見つけ、何に使うものか尋ねてみると、子供の歯を入れておく容器だと説明してくれました。このとき、自分は歯科医で、日本では赤ちゃんの髪の毛やへその緒を、記念に桐の箱に入れておく習慣があることを話すと、とても興味深く聞いてくれ、話が盛り上がったことを思い出します。彼らにとって、へその緒を記念に取っておくことがとても意外なようでした。たしかに歯の妖精は可愛くていいけれど、おヘソの妖精はちょっとねぇ・・・・
Rimoge box
Baby Tooth Box by Rimoge
Tooth Fairy Box は銀製のものが多く見られますが、その他陶磁器、エナメル、七宝、木製、プラスティックなど、多種多様な材料で作られています。銀はそれ自体に制菌作用を持っていますので、抜けた歯を取り置きしておく入れ物には、理にかなった物と言えるかもしれません。
このRimoge(リモージュ)の baby tooth box はなかなかリアルに出来ています。丁度帯の部分から歯の頭(歯冠といいます)が蓋になっており開けるようになっています。リモージュの小箱は世界中にコレクターがいるほど有名ですが、結構なお値段なので、蒐集には覚悟がいります。それでも、欧米のデパートには必ずと言っていいほど、リモージュの小箱を陳列してある一角があるので、世の中ノーブルな趣味の方々もたくさんおられるのですね。ボンビーな私には縁遠いですが・・・
The custom of keeping first baby tooth
Porcelain Tooth Fairy Box by PHB
Tooth Fairy Box の文化圏はどのあたりなのか、とても興味のあるところです。欧米では一般的なようですが、ロシアの方に伺うと、そのような習慣はなさそうでした、あったとしても田舎に残っているくらいじゃぁないかというコメントでした。ウズベキスタンや東南アジア、ベトナムでも抜けた歯を記念に取っておく習慣はないそうです。それでも、ウズベキスタンでは抜けた乳歯を屋根の上に投げあげて、神様に丈夫な歯に生え替わるようお願いするそうですし、ベトナムも屋根の上に投げ、歯が落ちてこなければ丈夫な歯に、落ちてくれば変な歯に生え替わるという迷信あるようです。抜けた乳歯のことでもいろいろなお国柄があり、異国の文化を知ることはおもしろく興味はつきません。
Tuesday, October 19, 2004
Why Tooth fairy
Tooth Fairy box for boys by NeimanMacus
Tooth Fairy Box の由来は、子供の抜けた歯を枕の下に置いて寝ると、寝ている間に歯の妖精 ( Tooth Fairy ) がやってきて、その歯をコインに交換してくれるという言い伝えにちなんだものです。日本では縁の下や屋根裏に抜けた歯をほうり投げて、ネズミの様な丈夫な歯に生え替わることを願いますが、お国が違うと風習も色々で、こんな小さな箱にも文化があって面白いものです。
今では屋根裏や縁の下のない家屋が増え、古来の風習が薄れつつありますが、異国の文化を、柔軟に吸収してしまうことに長ける日本人のことですから、いつしかTooth Fairy Boxも一般的になるのかもしれません。